成果物とドキュメント
AppProjectプロジェクトで作成・管理する成果物とドキュメントについて説明します。すべての成果物は、透明性を確保し、チームとステークホルダーの共通理解を促進するために作成されます。
利用ツール
スクラム横断で利用する主要なツールを紹介します。
管理関連
| ツール | 必須 | 主な用途 | 用途補足 |
|---|---|---|---|
| Figjam | ✅ | タスク管理ボード Scrumベース開発におけるタスク管理のボード | Scrumチームの管理周りでFigjamを利用している - Daily Scrumにおけるカンバン可視化されたタスク状況と個々の作業報告 - Retrospectiveに伴う振り返りボードとしても利用 |
| Linear | ✅ | タスク一覧ボード Scrum開発におけるPBIやissue管理を行う | 組織における全体のタスク管理ツールとして利用している - Product Backlog Item(PBI)の管理 - PBIからブレイクダウンされたタスクの管理 - PBI/スプリントに所属しないクリエイティブなタスクやマーケティングタスクも管理 - ScrumのSprintとしてのCycleに当ててスコープ/スケジュール管理を行う |
| Notion | ✅ | ドキュメンテーションツール | |
| Slack | ✅ | コミュニケーションツール |
開発関連
| ツール | 必須 | 主な用途 | 用途補足 |
|---|---|---|---|
| Github | ✅ | iOSアプリコード管理 | |
| Figma | ✅ | デザイン管理 UI一覧 | |
| Figma | ✅ | デザイン管理 コンポーネント一覧 | |
| Firebase | Firebase Project (Dev環境) | 基本的なバックエンド機能はAWSに寄せているが部分的に利用している Firebase Crashlytics etc | |
| Firebase | Firebase Project (Prod環境) | ||
| App Store Connect | リリース管理 |
プロダクトバックログ
プロダクトに追加すべき機能、改善、修正のリストです。優先順位付けされ、継続的に更新されます。
管理ツール
- Linear: 全体のタスク管理を行う主要ツール
- Product Backlog Item (PBI) の管理
- PBIからブレイクダウンされたタスクの管理
- スプリントに紐づかないクリエイティブタスク、マーケティングタスクの管理
- バックログアイテムは、チケット/イシューとして管理
バックログアイテムの構成
各アイテムには以下の情報を含めます:
1. タイトル
簡潔で明確なタイトル(ユーザーストーリー形式を推奨)
例: "配信者がライブ配信を開始できる"
2. 説明
背景、目的、期待される価値を記述
## 背景
現在、ユーザーは配信開始までに複数のステップを経る必要があり、
離脱率が高い状態です。
## 目的
配信開始のプロセスを簡素化し、離脱率を20%改善する。
## ユーザーストーリー
配信者として、1タップで配信を開始したい。
なぜなら、素早く配信を開始できれば、機会損失を防げるから。
3. 受け入れ基準
完成の条件を具体的に記述
- [ ] 配信開始ボタンをタップすると、配信が即座に開始される
- [ ] カメラとマイクの権限が自動的に要求される
- [ ] 配信タイトルはデフォルト値が自動入力される
- [ ] 配信中は画面がスリープしない
- [ ] エラー発生時は適切なメッセージが表示される
インクリメント
イテレーションで完成した、動作する機能の集合です。
完成の定義(Definition of Done)
すべてのバックログアイテムは、以下の基準を満たして初めて「完成」とみなされます:
- 要件定義が完了している
- 受け入れ条件の作成が完了してレビュー済みになっている
- デザインが完了している
- Figmaのデザインデータがレビュー済みになっている
- Figma上で表現できないUX観点での挙動がリストアップされている
- 実装が完了している
- コードレビューが完了している
- テストが完了している
- 受け入れ条件を満たすテストケースの作成が完了してレビュー済みになっている
- 機能テストケースの作成が完了している
- 非機能テストケースの作成が完了している
- 機能テストをすべてpassしている
- 非機能テストをすべてpassしている
- デザイナーとの複数端末でのデザイン調整が完了している
- 標準: iPhone 12-17(いずれか)
- 小: iPhone SE(第2世代)
- 大: iPhone 11-17 Pro Max(いずれか)
- テスト不具合を解消できている
- 受け入れ条件を満たすテストケースの作成が完了してレビュー済みになっている
リリース判断
POが以下を確認し、リリースの最終判断を行います:
- 完成の定義を満たしているか
- ビジネス要件を満たしているか
- ユーザーに価値を提供できるか
- リスクは許容範囲内か